矯正治療は大人になってからでもできますが、顎や歯が成長している時期に行うと、より簡単かつ短期間で高い効果が期待できます。骨や筋肉など身体が柔軟で、歯の移動がスムーズに行えるためです。
また、お口の状態や成長によって適切な時期があり、その時期に治療がスタートできると費用や期間の面でもメリットがあります。
お子様の歯並びで気になることがあれば、お早めに当院へご相談ください。
良くも悪くも変化しやすい子どもの歯並び
身体の発育過程に歯や顎に大きな力が加わると、それが良い力のかけ方であっても、悪い力のかけ方であっても、歯並び・噛み合わせに影響します。できることなら、お子様の成長に合わせて、良い方向に歯や顎の発達を促してあげたいものですね。
矯正を始める時期について
お子様によって個人差はありますが、上下の前歯が永久歯になった段階（小学校1年生か2年生）が目安と考えていただくとわかりやすいと思います。そこまでに生え変わらないと逆に何か異常がある可能性もあります。
お子様のこんなクセに要注意！
お子様のちょっとしたクセが歯並びや顎の成長に影響を与えていることがあります。次のようなクセに思い当たるフシはありませんか？ 思い当たるフシがあれば、歯並び・噛み合わせに何らかの影響を与えていることがあります。できるだけ早めに歯科医院で診てもらいましょう。
| ほおづえをつく | 頭の重みが顎の骨にかかってしまうことで、下の歯列が乱れる原因になります。 |
|---|---|
| 指しゃぶり | 指が当たることで、前歯など歯列の乱れの原因となります。 |
| 爪や唇を噛む 舌で歯を押す |
歯や歯ぐきへ力がかかることで、歯並びが悪くなります。 |
| 口呼吸 | 口呼吸は舌の位置が適切でないときに起こりがちですが、その場合姿勢や歯並びに影響を与えます。また、口呼吸はお口の中を乾燥させるため、細菌が繁殖しやすくなり虫歯や歯周病になりやすくなります。 |
| よく噛まずに飲み込む | 顎の発達が促されず、歯列が乱れる原因となります。また、咀嚼が十分でないと、消化器へ負担がかかります。 |
子どものうちに矯正をするメリット
顎や歯が発達しているときに矯正治療を行うと、比較的簡単な方法で、よりよい効果が期待できます。子どもの矯正は大人の矯正よりも得られるメリットがたくさんあるのです。
- 歯を抜かない矯正治療が行える可能性が高い
- 成長に合わせて適度な力を加えることで、きれいに仕上がる
- 大人になって本格的な矯正治療が必要になった場合にも有利
- 顎の成長や永久歯への生え替わりなど適切に促せる
- 口元の見た目や発音障害などのコンプレックスが減り、自信が持てるようになる
矯正方法
子どもの歯の矯正で効果が高いのが、顎を拡げる矯正です。身体の成長に合わせて永久歯が並びきるよう顎の骨を拡げます。
床矯正
成長に合わせて顎の発達を促し、歯がきちんと並ぶスペースを確保するのが床矯正です。歯を抜く可能性を減らすことができるので、身体への負担が少なく済みます。
床矯正の装置は取り外し可能。装置を外してお口のケアが行うことができるため、虫歯や歯周病のリスクを低減できます。また、装置をつけているときの痛みが少ないことや、ワイヤーを使った矯正治療よりも費用が安く済むといったメリットがあります。ただ当然ながら装置を外してばかりいますと治療の効果は得られません。
固定式の拡大方法
床矯正と違い固定式なので、確実に行うことができます。歯みがきが大変でしゃべりづらかったり、場合によっては食事制限することもありますが、確実に矯正治療を行いたい方にはおすすめです。
